香水の専門家が伝授!香りを最大限に引き出すフレグランスのつけ方テクニック – SHOLAYERED スキップしてコンテンツに移動する

ジャーナル

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2024.09.04

香水の専門家が伝授!香りを最大限に引き出すフレグランスのつけ方テクニック

香水をどうつけるかで、その香りがどれだけ魅力的に伝わるかが決まります。洋服の着こなしと同じように、香水にもさまざまな「纏い方(まといかた)」があるのです。プロのフレグランスプロデューサーが、初めての方にもわかりやすく教える、香水のレイヤードテクニックをご紹介します。



こんにちは、フレグランスプロデューサーの石坂将です。
今日は香水の付け方に関してのコラムをお届けします。


香水の付け方は非常に重要です。

香水を作り続ける中で、僕には自分なりに編み出したフレグランスの纏い方がありますので今日はそれを紹介します。


香水の付け方は洋服の着こなしに似ています。
洋服って着れば着るほど、着こなし術が身についていきますよね。

重ね着とか、袖をめくって七分丈にしてみたりデニムの裾をロールアップしたり。
着続けていく事で不意に色々なアイデアが降ってくるものだと思います。

香水も使い続けていると、自分なりの付け方の思いつきがが生まれてくるのではないでしょうか。

そんなわけで、理想はお客様一人一人にそれを見つけて欲しいなと思っているのですが、、、

 

では、その前段階
はじめて使う方はどうやって香水をつけたら良いのでしょうか?


僕は基本的に組み合わせて使うのが良いんじゃないかなと思います。


まず身体に香水をつける。
服を着る前に裸の状態で、胸元から胴回りにかけて左右に2〜3プッシュずつつける。
そうすると、そのあと洋服を着た時に身体につけた香りが服の中で良い意味でこもる。

誰しも生物として元々持っている匂いと、香水の香りが服の中でマリアージュして良い感じに混ざる。
普段は洋服がカバーしているのでそんなに出てこないが、不意に近づいた時にふわっと香るので非常に自然な香り方をします。

 

その上で、ジャケットやコートなどに香水を2〜3プッシュ付けます。
洋服に付ける場合は、よく動く場所に付けるのがおすすめです。
そうすると、体が動くたびに香りが自身の周りに漂い、周囲に広がって行きやすいです。

ちなみに僕は、ジャケットの裾につけることが多いです。

 

 

身体につける香りは、甘さがある香りやウッドなど奥行きがある香りがおすすめです。

 







身体の外側や衣服につける香りは、シトラス系やフルーツをベースとした清潔感を感じる香りが良いと思います。





すると、衣服の香りが第一印象の香りとして伝わる。
そして、少し近づいたり、隣に座った時に身体に纏っている奥行きのある香りが第二印象の香りとして不意に顔を出します。



これが僕のおススメする
「第一印象は爽やかに、第二印象は艶やかに」
という印象のギャップを演出するレイヤードスタイルです。

人って、良い意味でギャップがあると、非常に魅力的に見えますよね?

香りをレイヤードすることでギャップを演出して魅力的な自己演出に役立ててみてはどうでしょうか?




SHO ISHIZAKA/石坂将
フレグランスプロデューサー/株式会社セントネーションズ 代表取締役。
1982年生まれ。学習院大学卒業後、英国ランカスター大学大学院にて修士課程を修了。帰国後フレグランス業界に従事し、数多くの商品をプロデュース。2010年にはプロデュース商品が日本フレグランス大賞を受賞。2012年1月にフレグランスメーカー「セントネーションズ」を設立以降、オリジナルブランド「ショーレイヤード」の企画・開発のほか、独自のネットワークの強みを生かし、あらゆるコンテンツとフレグランスを掛け合わせ、数多くの著名人やスポーツ選手、ブランドとのプロデュース商品を手がける。