2026.10.30
新緑の香りを纏う、心地よい自分になる|HAKONE ROTEN(ハコネロテン)

HAKONE ROTEN(ハコネロテン)は、若葉が芽吹き、花々が咲き始める春の箱根を思わせる香りである。
瑞々しいフルーティグリーンノートに、石楠花(シャクナゲ)をイメージした可憐なフローラル、そしてムスクの穏やかな温もりが重なり、軽やかで心地よい余韻を残していく。

春の箱根には、冬の静けさから目覚めた自然の美しさがある。木々の間から差し込む柔らかな陽光、風に揺れる若葉、山々を彩る花々。深く息を吸い込むと、澄んだ空気が体の隅々まで行き渡るような感覚になる。そんな新しい季節への期待と開放感を、ひとつの香りに閉じ込めたようなフレグランスだ。
最初に広がるのは、フルーティグリーンノートの清々しさ。青々とした若葉を思わせる爽やかさに、果実のようなほのかな甘さが溶け込み、透明感のある印象を生み出す。雨上がりの緑に光が差し込む瞬間のように、瑞々しく、どこか生命力を感じさせる香りである。

その軽やかな香りに、春の箱根に咲く石楠花(シャクナゲ)をイメージしたフローラルがそっと重なる。石楠花(シャクナゲ)は、春から初夏にかけて色鮮やかな花を咲かせる植物。新緑の中に浮かび上がる花々の姿は、穏やかな風景に華やかな表情を添えてくれる。
ハコネロテンのフローラルもまた、強く主張するのではなく、グリーンの爽やかさに優しく寄り添うように広がっていく。瑞々しさと華やかさ、そのふたつが自然に調和することで、飾りすぎない上品さが生まれる。

やがて、ムスクの柔らかな温もりが香りを包み込む。初めに感じた清涼感を残しながら、次第に穏やかな余韻へと移り変わっていく。その変化は、朝の澄んだ空気が、日差しとともに少しずつ温かさを帯びていく様子にも似ている。
この香りの魅力は、森林の清々しさだけにとどまらないことにある。若葉の瑞々しさ、花々の可憐さ、肌になじむようなムスクの温かみ。それぞれが重なり合い、自然の中で過ごす時間のような、肩の力が抜ける心地よさを感じさせてくれる。

忙しい毎日の中では、季節の変化に気づかないまま時間が過ぎてしまうこともある。そんな日でも、ふと漂う緑の香りが、立ち止まって深呼吸をするきっかけになるかもしれない。新しいことを始める朝にも、気持ちを切り替えたい午後にも、穏やかに過ごしたい休日にも。ハコネロテンは、日常のさまざまな場面に自然と馴染んでいく。
新緑の風を感じたときのように、心が少し軽くなる。美しい景色に出逢ったときのように、気持ちが前を向く。そんな小さな変化こそ、この香りが描く心地よさなのだろう。

春の箱根に広がる瑞々しい緑と、優しく咲く花々を思い浮かべながら。
HAKONE ROTEN(ハコネロテン)は、自然体のまま、新しい一日へ踏み出したくなる香りである。
フレグランスプロデューサー SHO ISHIZAKA
