2026.10.09
FRESH PEAR (フレッシュペア) | 瑞々しくフルーティ、日々の暮らしに寄り添う香り

フレッシュペアは、親しみやすい華やかさを重視した香りとして登場した。
フレッシュペアは、親しみやすい華やかさを重視した香りとして登場した。洋梨の甘くフルーティーな香りが透明感とともに広がり、まるで初夏の果実がゆっくりと成熟していく瞬間を思わせる。瑞々しさとやわらかな甘さが絶妙に重なり合い、軽やかでありながらも印象に残る香りへと仕上がっている。
シャンパンが特別な瞬間を華やかに彩る香りだとすれば、私にとってフレッシュペアは、何気ない毎日の中に寄り添いながら、その時間を少しだけ明るくしてくれる香りと言えるだろう。朝の光が差し込む部屋や、ゆっくりと過ごす午後、ふと気持ちを切り替えたい瞬間など、日々のさまざまな場面に自然に溶け込み、リラックスしたひとときを演出してくれる。決して強く主張するのではなく、そっと生活の中に馴染みながら、その人自身の時間を心地よく整えていく。フレッシュペアが多くの人に受け入れられてきた理由のひとつは、そうした親しみやすさと上品さのバランスにあるのかもしれない。

フレグランスディフューザーと新たな4種の香りを発表した時期は、まだブランドとしての基盤が十分に整っていない頃だった。ブランドの方向性も、現在ほど明確に定まっていたわけではない。それでも、そこで立ち止まるのではなく、挑戦を恐れずに新しい香りを作り続けた。一つひとつの香りと向き合いながら、どのような香りであれば人々の暮らしに自然に入り込み、どのような体験を届けることができるのかを模索し続けていた。その積み重ねの中から生まれた香りたちは、やがてブランドの新たな基盤となり、これから進んでいく方向を示す存在へと成長していった。
私自身の感性や価値観を深める旅路でもあった
振り返ると、その頃の挑戦がなければ、今のブランドの姿はなかったかもしれない。新しい香りを生み出していく過程は、単なる商品の改良やラインナップの拡充だけではなく、私自身の感性や価値観を深めていく時間でもあった。香りを通して人の記憶や感情にどのように触れることができるのか、そして日常の中にどのような体験を生み出すことができるのか。試行錯誤を重ねるたびに、その問いへの向き合い方も少しずつ変化していった。
フレッシュペアもまた、そうした歩みの中で生まれたひとつの答えである。瑞々しく、軽やかで、親しみやすい。それでいて、日常の中に自然な華やかさを添えてくれる。その香りは、人々の暮らしに寄り添いながら、ブランド自身の成長も象徴する存在となった。

この旅は、これからも続いていくだろう。人の感性や暮らしが変化していくように、香りもまた、新しい表情を見せながら変わり続けていく。これまで積み重ねてきた経験を大切にしながら、まだ見たことのない香りや体験を生み出していく。その先にどのような景色が待っているのかは、まだ分からない。
そして香りは、これからも進化していく
フレグランスプロデューサー SHO ISHIZAKA
