香水のピラミッド – SHOLAYERED スキップしてコンテンツに移動する

ジャーナル

JOURNAL

2021.09.18

香水のピラミッド

バラエティショップなどの香水売り場に行くと、パッケージやPOPに三角形の図が描いてあるのを見たことはありませんか?
それが、香水のピラミッドです。

 

調香師といった香りを職とする人々は、オルファクティブピラミッド
直訳すると、香りのピラミッドとも呼びます。


時間と共に変化する香りのイメージを可視化したものです。
香りは目に見えないもので人それぞれ感じ方が異なります。
それを分かりやすく伝えるための、いわば共通言語の様なものです。

 

LAYERED FRAGRANCEの香りたちは、このピラミッドを持たないシングルノートと言われるタイプの香水になります。

 

上から、
トップノート:一番最初の香り、つけたて〜10分程持続する

ミドルノート:2番目の香り、10分〜1時間程持続する

ラストノート(ベースノート):最後の香り、1時間〜残り香になる

 

この持続時間はあくまでも目安です。
つける量や気温・湿度、ご自身の体温などの条件でかなり変わってきます。

 

そして、このピラミッドに書かれているイメージを成分表記と勘違いされている方は大変多いです。
香りものの記者でさえ成分表記と思っているほど、驚きですよね。

 


グローバルに見ると、香水のピラミッドには、男女でよく記載があるものが異なります。

 

女性では、トップノートにシトラスやフルーティといった軽やかなもの、
ミドルノートには優しいフローラルのフリージアやリリー、ローズが分布していることが多いです。

 

一方男性は、トップノートにラベンダー、コリアンダー、セージ
ミドルノートにラベンダー、ゼラニウムといった、
ハーブ系の香りが分布することが多いです。

 

日本では、女性向けのピラミッドを男性向けにアレンジしたものが出回っています。
海外の男性向けの香りをそのまま持ってくるのでは、日本人にとって強すぎる香りになりがちだからです。

 

そして、そのアレンジされた日本の男性向けの香りは、逆輸入的に海外へ発信され、良い反応を得られています。
これは、世界的なユニセックス化の影響が大きいと考えられます。

 


香りを表現する手法の一つ、ピラミッドについてご紹介してきました。
自分の言葉で香りを表現するのは難しいですが、とても楽しく、奥深い世界です。
ぜひチャレンジしてみてください。