フローラルの香りと、記憶に咲く花 – SHOLAYERED スキップしてコンテンツに移動する
通貨

SEARCH

SHOP

ACCOUNT

CART

ジャーナル

JOURNAL

2025.04.07

フローラルの香りと、記憶に咲く花

フローラルの香水をまとった瞬間、景色が一変する。バラの優雅さ、ジャスミンの甘美な誘い、スズランの清らかな輝き。それはまるで、一瞬にして春の庭へと誘われるような感覚だ。

花の香りには、忘れられない記憶を宿す力がある。母のドレッサーにあったローズの香水、初めて誰かにもらった花束、旅先でふと香った満開のラベンダー畑。どんなに時間が経っても、その香りを嗅ぐたびに、その瞬間の空気や気持ちが鮮やかによみがえる。

フローラルの香水は、時に繊細で、時に大胆だ。白いワンピースに合うような可憐な花の香りもあれば、ベルベットのドレスにふさわしい妖艶な香りもある。そのどれもが、美しく、生命力に満ちている。

「花は枯れても、香りは心に残る」。そんな言葉があるけれど、フローラルの香りはまさにそうだと思う。ある香水をまとったときの幸福な気持ち、それは香りとともに、心の奥深くにそっと咲き続けるのだ。




SHO ISHIZAKA/石坂将
フレグランスプロデューサー/株式会社セントネーションズ 代表取締役。
1982年生まれ。学習院大学卒業後、英国ランカスター大学大学院にて修士課程を修了。帰国後フレグランス業界に従事し、数多くの商品をプロデュース。2010年にはプロデュース商品が日本フレグランス大賞を受賞。2012年1月にフレグランスメーカー「セントネーションズ」を設立以降、オリジナルブランド「ショーレイヤード」の企画・開発のほか、独自のネットワークの強みを生かし、あらゆるコンテンツとフレグランスを掛け合わせ、数多くの著名人やスポーツ選手、ブランドとのプロデュース商品を手がける。