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2025.04.18

スパイシーの香りと、言葉にできない熱

人の心を動かす香りとは、一体どんなものだろう。

私は時々、そんなことを考える。

そして、その問いに対するひとつの答えが、スパイシーな香りの中にあるように思う。

 

シナモン、クローブ、ナツメグ、カルダモン
——これらのスパイスの香りを嗅ぐと、どこか遠い国の市場に迷い込んだような気分になる。
香りは熱を帯び、鼻をくすぐるように刺激的でありながら、どこか官能的な甘さも秘めている。
スパイシーノートの香水には、単なる香りを超えて、情熱や謎めいた魅力をまとう力があるのだ。

思えば、スパイスの香りには「物語」が詰まっている。
歴史を遡れば、香辛料は大航海時代において黄金と同じ価値を持っていた。
遠く異国の地から運ばれたその香りは、時代とともにさまざまな文化と交わりながら、今もなお人々を魅了し続けている。

スパイシー系の香水をつけると、なんだか普段より大胆になれる気がする。
控えめな自分に、ほんの少しだけ冒険心を与えてくれるような、そんな香り。言葉にできない熱をまとい、世界を少し違った目で見つめる


——そんな日があってもいい。

 




SHO ISHIZAKA/石坂将
フレグランスプロデューサー/株式会社セントネーションズ 代表取締役。
1982年生まれ。学習院大学卒業後、英国ランカスター大学大学院にて修士課程を修了。帰国後フレグランス業界に従事し、数多くの商品をプロデュース。2010年にはプロデュース商品が日本フレグランス大賞を受賞。2012年1月にフレグランスメーカー「セントネーションズ」を設立以降、オリジナルブランド「ショーレイヤード」の企画・開発のほか、独自のネットワークの強みを生かし、あらゆるコンテンツとフレグランスを掛け合わせ、数多くの著名人やスポーツ選手、ブランドとのプロデュース商品を手がける。